B-6 多文化

地域の外国籍住民・留学生を巻き込んだボランティアコーディネーション 〜ボランティアの「対象」から「主体」への移行と地域コミュニティの形成〜

日時:3月1日(日)9:30~13:00

定員:20

対象:地域の外国籍の方や留学生とかかわる大学ボランティアセンター、社会福祉協議会、NGO・NPOなどの職員。病院などの医療現場 や震災・災害時に、多文化・多言語の視点で働く必要がある方

社会の変化とともに、外国籍住民や留学生の主体性を活かすボランティアコーディネーションが求められてきています。地域づくりには、市民の参画・協働が不可欠であり、外国籍住民の参加も同様にコミュニティの活力・資源であることを考えると、多様な市民が主体となって事業を展開するための活動基盤が必要となります。本分科会では、災害時の留学生ボランティアコーディネーション、医療通訳コーディネーションの事例から、多文化共生の視点で地域社会を支えるボランティアの必要性やコーディネーターの課題について事例を基に検証します。

講師・コーディネーター

堀 永乃

一般社団法人 グローバル人財サポート浜松 代表理事 


1975年生まれ。一般社団法人グローバル人財サポート浜松代表理事。平成15年より(公財)浜松国際交流協会にて日本語教育支援事業や国際交流事業等の諸事業を企画・運営。平成20年度「介護のための日本語教室」(文化庁委託事業)「求職者のための日本語教室」(市委託事業)、「シャンセ!日本語教室」(厚生労働省・JICE日系人就労準備研修事業)では、企業や介護事業所での職場体験を組み入れたオリジナルコースを開発し、在住外国人のための日本語教育と就労支援に取り組む。その後、グローバル人財サポート浜松の立ち上げに参画し、退職後は在住外国人の支援として介護職員初任者研修や企業内日本語教育、大学生らの次世代育成を行う。2012年9月より現職。平成19年~全国市町村国際文化研修所多文化共生マネージャー養成コース講師、平成20年~自治体国際化協会(CLAIR)地域国際化推進アドバイザーとして全国の地方自治体、国際交流協会等での研修・講演も行う。


事例発表者

菊池 哲佳

公益財団法人 仙台国際交流協会 職員


2000年に仙台国際交流協会に入職。2009年度に自治体国際化協会へ一年間派遣。現在、防災や外国につながる子どもの支援事業等を担当している。東日本大震災時には仙台市が設置した「仙台市災害多言語支援センター」の運営に携わり、主に災害時言語ボランティアのコーディネートに従事した。自治体国際化協会地域国際化推進アドバイザー。本職のほか、「多文化社会における専門人材研究―専門職の知と専門性評価に関する研究」(科学研究費助成事業)に研究協力者として参画している。


古山 季玲

特定非営利活動法人 多言語社会リソースかながわ(MICかながわ) コーディネーター兼中国語通訳


台湾台北市出身。大学で管理栄養学を専攻。1981年に来日して以来34年間、人生の半分以上を日本で過ごしています。結婚後、子育てから手が離れ始めた頃、何か自分にできることはないか、あらためて考え始めました。2002年に日韓FIFAワールドカップサッカーが日本で開催された年に、横浜市国際交流協会の医療通訳募集を目にし、以後これに参加。現在は、MICかながわ中国語医療通訳兼コーディネ―タ―、横浜市区役所行政通訳、及び神奈川県外国籍県民相談窓口の相談員をしています。各々5~12年のキャリアですが、何よりも「現場主義」にこだわり、これからも現場に身を置いて外国籍住民との架け橋としてお手伝いできればと考えます。神奈川県の外国人は現在約16万人。今後も急増すると予想されています。外国籍住民の身になって、これからの日本社会で共存できる環境作りを目指して行きたいと考えます。


[担当]高橋 美和子(関西NGO協議会)