S-4 こども

児童養護施設におけるボランティアコーディネーションの意義と課題 〜社会的養護を必要とする子ども達への自尊感情を育む学習支援ボランティア〜

日時:2月28日(土)15:30~17:00

定員:24

対象:社会福祉施設のボランティアコーディネーター、社会福祉協議会のボランティアコーディネーター、学習支援に関心がある方

児童養護施設の子ども達は、高校進学ができれば、少なくとも3年間は3食の温かい食事と孤立感から脱却でき、高校生活での交友関係も広がっていきます。しかし、子ども達の多くは、虐待等により学習習慣が身についていないため学習不振に陥りやすいです。学習支援ボランティアは、単なる学習支援にとどまりません。学生も子ども達からの『試し行動』を受け『ゆらぎ』を経験し、子どもと学生双方が交わりを通して、学び合い、気づき、つながり育ち合っていきます。本分科会では、このような学習支援ボランティアへのコーディネートの意義と課題について考えます。

講師

新崎 国広


大阪教育大学教育学部教養学科人間科学講座、

大学院教育学研究科健康科学専攻(夜間大学院)准教授。

1978年、肢体不自由児施設にてソーシャルワーカー兼

ボランティアコーディネーターとして従事。働きながら、社会福祉士資格取得、

大阪教育大学大学院健康科学専攻修士課程修了。 

1999年4月、南海専門学校専任講師、2001年4月 中部学院大学助教授を経て、2003年4月より現職。


事例発表者

細見 久視
社会福祉法人 児童養護施設 武田塾 里親支援専門相談員


1965年7月、大阪府柏原市で生まれ。その後、学生時代に奈良橿原ロータリークラブの主催の下で、香港と台湾の難民キャンプ慰問に参加、また同市で青少年ボランティアサークルを結成し、子ども会や高齢者施設等の慰問活動を実践する。これらの活動の原点は故人 父 久治の存在(視覚障がい者ではあったが物療院を開業し、地域医療を実践してきた。)が大きく、以後学生生活を卒業後、1986年8月社会福祉法人児童養護施設武田塾の夏期キャンプにボランティアスタッフとして参加する。同年10月同施設に入社、以後25年間、子ども達と向き合いながら『共に在る』の精神の下で直接処遇職員を勤める。1996年5月学習支援スタッフ(大阪教育大学生有志の下)を結成し、同施設で生活をする子ども達が、少しでも多くの人と出合い、共に学び、中卒で社会自立することなく、高校進学が出来るよう支援体制を築く。2012年より里親支援専門相談員として職務にあたる中、今もなお学習支援スタッフと共に活動を実践中。数年前に作家CWニコル氏とお会いし、その際、森の中で学びし言葉を座右の銘としている。『心 静かに待つこと。心 おおらかに見守ること。そして受け入れる心 深きこと』


木地谷 希美
茨木市社会福祉協議会、元・武田塾学習支援スタッフ


岩山 美月

大阪教育大学 武田塾学習支援スタッフリーダー


大谷 舞
大阪教育大学、武田塾学習支援スタッフ